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本ブログの内容は、あくまで代表 徐勝徹の個人的な見解であり、Projeteam, Inc.の公式見解や業務上の立場を示すものではありません。
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AIが「完全に」書いたディープラーニング基盤ソフト──VibeTensorが示す開発の未来
シリーズ: 論文渉猟 ◆今回の論文: Bing Xu et al., " VibeTensor: System Software for Deep Learning, Fully Generated by AI Agents " (arXiv, 2026年1月21日) 概要: VibeTensorは、大規模言語モデルを活用したAIエージェントによって生成された、オープンソースの深層学習システムソフトウェアです。PyTorchスタイルのテンソルライブラリをC++20で実装し、Python/Node.jsのフロントエンドからCUDAメモリ管理まで、一貫したランタイムを提供します。人間は高水準の設計指針のみを与え、コードの生成と検証はエージェントが自律的に行いました。NVIDIA H100およびBlackwell世代のGPUで動作検証が行われ、小規模な学習タスク(系列反転、CIFAR-10、ミニGPT)でエンドツーエンドの学習が完了しています。研究チームはこれをAI支援ソフトウェア工学における一つの里程標と位置づけています。 プログラマーがコードを書

Seo Seungchul
3月4日読了時間: 16分


「合法ならOK」は、もう通用しないかもしれない――AIと軍事契約が問いかけるもの
シリーズ: 知新察来 ◆今回のピックアップ記事: James O'Donnell, "OpenAI’s 'compromise' with the Pentagon is what Anthropic feared" ( MIT Technology Review , 2026年3月2日) 概要:OpenAIが米国防総省と締結した契約の内容を、Anthropicが求めた条件と比較分析した記事。OpenAIは「法律と既存の政策を守る」ことを根拠に契約を結んだが、Anthropicが求めていたのはそれを超えた「契約上の明示的な禁止条項」だった。法律への委任と道徳的な自己拘束の違いを、法学者の見解も引きながら整理している。 AIを軍に使わせてはいけない、という話があります。正確には「自律型の兵器と、市民への大規模監視には使わせたくない」という話です。あるAI企業がそう主張してペンタゴン(米国防総省)との交渉を打ち切ったとき、政府は「安全保障上のリスク企業」という烙印を押して、その会社を公共調達から事実上締め出しました。そして競合他社が、「法律の範囲内

Seo Seungchul
3月4日読了時間: 12分


宇宙の果てと脳の奥が、同じ数学でつながっていた?
シリーズ: 知新察来 ◆今回のピックアップ記事: Noah Lloyd, " How string theory helped solve a mystery of the brain’s architecture " ( Northeastern Global News , 2026年1月7日) 概要:ノースイースタン大学のネットワーク科学研究チームが、脳のニューロン接続や血管ネットワークなどの「物理的ネットワーク」の構造を分析。従来の「配線長最小化」仮説では説明できなかった分岐パターンが、弦理論で使われる「表面積最小化」の数学で正確に予測できることを発見した。 私たちの脳には、約860億個のニューロン(神経細胞)があります。それらは互いに複雑に接続し合い、思考や記憶、感情を生み出しています。では、この途方もなく複雑なネットワークは、どんな「設計思想」で組み立てられているのでしょうか。 科学者たちは長い間、脳のニューロンは「最短経路」で接続されているはずだと考えてきました。生物にとって、神経線維を作るのはコストがかかる。だから無駄な配線は避け

Seo Seungchul
3月3日読了時間: 11分


国際協力は「死んでいない」――それでも変わりゆく世界の協調のかたち
シリーズ: 知新察来 ◆今回のピックアップ記事: World Economic Forum, McKinsey & Company, "The Global Cooperation Barometer 2026" ( World Economic Forum Insight Report , 2026年1月) 概要:41の指標を用いて国際協力の状況を「貿易・資本」「イノベーション・技術」「気候・自然資本」「健康・ウェルネス」「平和・安全保障」の5つの柱で計測。2024年のデータを中心に、2025年の動向も加味して分析。全体としての協力水準は横ばいだが、その構成は大きく変化しており、多国間主義が後退する一方で、より柔軟な小規模連合による協力が台頭していることを明らかにした。 世界はいま、分断と対立の時代に入ったとよく言われます。貿易戦争、地政学的緊張、紛争の激化。ニュースを見れば、国際協力という言葉が古びた理想のように響くこともあります。ところが、2026年1月に世界経済フォーラムとマッキンゼーが発表した「グローバル協力バロメーター2026」は、

Seo Seungchul
3月3日読了時間: 12分
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